地震大国日本において、マンションの所有者にとって
地震保険は必要不可欠な保険と言えます。
マンションの場合、建物は区分所有法に基づいて区分所有者全員で所有する共有部分と、
各区分所有者が所有する専有部分とに分けられます。
地震保険は、このうち専有部分と家財の損害を補償する保険です。
マンションの共有部分は、マンションの管理組合が地震保険に加入するケースが多いですが、
専有部分と家財については、各区分所有者が自己負担で加入する必要があります。
地震保険に加入しない場合、地震による損害が発生した場合、
修理費用や家財の買い替え費用を全額自己負担することになります。大
規模な地震が発生した場合、修理費用や家財の買い替え費用は数百万円から
数千万円にも上る可能性があるため、大きな負担となります。
また、地震保険に加入していなくても、被災者生活再建支援制度により、
最大300万円の支援金が支給されますが、
これはあくまでも生活再建に必要な費用の一部であり、十分な補償とは言えません。
マンションの所有者にとって、
地震保険は被災時の生活再建を支えるために必要な保険と言えるでしょう。
地震による建物や家財の損害を補償
被災時の生活再建を支援
火災保険とセットで加入すると割引になる
ただし、地震保険には保険料が高額になるというデメリットもあります。
そのため、自分の収入や貯蓄状況などを考慮して、加入の必要性を検討することが大切です。
また、地震保険には、建物と家財の2つの補償があります。
建物の補償は、マンションの共有部分の損害も補償されるため、加入が必須です。
家財の補償については、
自分で修理や買い替えができるかどうかなどによって、加入の必要性を検討する必要があります。