新型コロナウイルス感染症に感染しても、症状が出ない人が約半数いるとされています。
症状が出る人が出ない人の違いは、以下の要因が考えられます。
ウイルスの量が多いほど、症状が出やすくなります。
ウイルスの量は、感染者の体調や接触したウイルスの量、ウイルスの侵入経路などによって異なります。
免疫力が強いほど、症状が出にくくなります。免疫力は、遺伝や生活習慣、年齢などによって異なります。
過去に新型コロナウイルスに感染したことがある人は、再感染した場合でも症状が出にくいとされています。これは、過去の感染によって、体内に新型コロナウイルスに対する抗体ができているためと考えられています。
一部の遺伝子型の人が、新型コロナウイルスに感染しても症状が出にくいという研究結果もあります。
具体的には、遺伝子型が関連していると考えられています。
HLA-DPB1:免疫細胞の表面にあるタンパク質で、ウイルスの侵入を防ぐ働きがあります。
TLR7/8:ウイルスのRNAを認識する受容体で、免疫細胞を活性化させる働きがあります。
ACE2:新型コロナウイルスが細胞に侵入するために利用する受容体です。
これらの遺伝子型を持っている人は、新型コロナウイルスに対する免疫反応が活性化しやすく、症状が出にくいと考えられています。
新型コロナウイルス感染症の症状は、感染してから3~5日程度で現れます。
発熱、咳、のどの痛み、倦怠感、頭痛、下痢などの症状が現れた場合は、新型コロナウイルス感染症の可能性も考慮し、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
新型コロナウイルス感染症の喉の痛みは、発症から3日程度で治まります。
しかし、変異株によっては、7日程度に長引く場合もあります。
また、個人差もあり、症状が軽い場合は、1日程度で治まってしまうこともあります。
喉の痛みが続く時は
こまめな水分補給
うがい、手洗い
のど飴やトローチの使用
解熱鎮痛剤の服用
また、喉の痛みがひどい場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
新型コロナウイルス感染症の喉の痛みは、通常の風邪やインフルエンザなどの喉の痛みと似ているため、区別が難しい場合があります。
そのため、喉の痛み以外にも、発熱、倦怠感、咳、鼻水などの症状がある場合は、新型コロナウイルス感染症の可能性があります。