新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は、
私たちの生活様式に大きな変化をもたらしました。
その影響は婚姻関係にも及び、2020年頃から
「コロナ離婚」という言葉が注目されるようになりました。
3月と4月の離婚件数の増加
月別に見ると、3月は昔から離婚件数が最も多く、
2020年以降もその傾向は続いています。
これは、年度末で転勤や進学など生活環境の変化が多く、
夫婦関係の見直しが行われる時期であることが影響していると考えられます。
2023年に入ってからも、コロナ離婚の減少傾向は鈍化しています。
経済的な不安:物価上昇や将来への不安が、離婚を躊躇させる要因になっている
子どもの教育:子どもが大きくなるまで離婚を先延ばしにする夫婦
社会情勢:コロナ禍が長期化し、離婚への抵抗感が薄れている
コロナ離婚の背景にある社会情勢の変化
コロナ離婚の増加は、単にコロナ禍の影響だけではありません。
女性が経済的に自立し、離婚を選択しやすくなった
晩婚化・未婚化:結婚に対する価値観の変化
ライフスタイルの多様化:夫婦の形や家族の形が多様化し、従来の夫婦像に縛られない考え方
コロナ離婚の特徴:長期化する夫婦間のストレス
夫婦が一緒に過ごす時間が増え、互いの欠点や価値観の違いが顕著になった
家事や育児の負担が夫婦間で不公平になり、不満が溜まった
経済的な困窮により、夫婦間の諍いが増えた
ストレス発散の場が減少し、夫婦間のコミュニケーション不足
離婚は人生における大きな決断です。
周囲に相談したり、専門家にアドバイスを受けたりして、慎重に検討することが大切です。